大手と中小の違い

社長ブログ
大手と中小の違い
 先日、ある大手企業の経営者と話した時、今の情勢を鑑みて、どこどこの部署を丸ごと廃止しようと考えている、ということを聞きました。

 大企業に安定性があると見えるのは、組織全体としてのもので、実は部署や支店などの個々の組織を消滅させたり、人材を非情な形で配置転換していたりすることは、非常に多いものです。ちなみに、私が大企業に勤務していた時の部署や支店は、今や一つも残っていません。

 大手ほど、世の中の情勢に合わせて、柔軟に対応しているとも言えますが、一方で不要なものはすぐに捨てるという考えも持ち合わせています。人材に関しても、適材適所で活躍している間はいいですが、パフォーマンスが出ていないと判断されたり、あるいは上司と上手くいかない、などの問題があると容赦無く異動や降格があったりします。

 これは直属の上司は自分の出世に影響するので、不要な人材は一刻も早く、自分の部署から外すことが自らの生命線だからです。これがエスカレートすると、冷酷な人事を生むこともあります。例えば、営業の苦手な人をノルマが激しい営業部門に異動させたり、数字が苦手な人を経理部門に異動させたりすることがあります。

 これに対して、一般的に中小企業は、一つの部署や一人の人を大事にして、存続させる傾向があります。フローラとしても、一つ一つの事業所や社員を大事にしていき、会社の理念であるそれぞれが、自分らしく、活躍できる会社にしていきたいと思います。大企業のような組織全体の安定性や知名度がなくても、働く社員にとっては、やりがいや働きやすさを作ることは可能です。

 一方で、大企業のようなシビアな一面がないことは、人材の育成の観点で課題もあります。例えば大企業に勤務していると、問答無用で人事異動が行われ、理不尽な上司や部署の力学に翻弄される時が、誰にでも訪れます。

 私も、突然異動させられた部署で、ゼロからの人間関係どころか、色眼鏡で見られるマイナス関係からスタートして、理不尽な扱いに一定期間耐えた時がありますが、実はこの時に、人の痛みがわかるようになり、人間的な成長を感じることができました。あるいは独立して会社を経営すると、世の中の理不尽さなどに直面することも多くなりました。その過程では、自分が勘違いしていたことも思い知らされました。

 人間は結局、独りよがりな動物なので、理不尽さや逆境がないと、学習ができない面もあります。フローラでは、人を大事にしながらも、組織や人材が多少の理不尽さや厳しい状況を乗り越えることによって、組織や人材が強く成長する会社でありたいとも思います。