第3回CNKセミナー

社長ブログ
第3回CNKセミナー

国を動かす在宅医療ネットワークにおいて

昨日、本日と、第3回CNKセミナーの懇親会、シンポジウム、討論会に参加してきました。
在宅医療を変革するという会で、医療、マスコミ、官僚など、各界から意志が高く、非常に優秀な人達が、参加されていて、学びが多かったです。

懇親会の席では、生と死という重いテーマを与えられ、テーブルごとに議論をして、アウトプットを出します。
メディカルラーニングバーというノウハウに乗っかり、
オフタイムで、あえて重いテーマを議論するというのは面白いです。

少し哲学的な方向へ脱線しますが、僕個人としては死を、生の延長線に置くという直線的な考えは、人間が作り出した虚構に過ぎないと思います。
それよりも、生と死は同一の存在の中に共存するという考えを持っています。
この話は、長くなるので、次の機会にしますが、概念を考える事は必要かと思います。

僕のテーブルでは、スウェーデンのケアを研究されている
藤原留美さんがいて、本の宣伝パワーがすごく(笑)、話の中味も面白かったです。
これも、縁なので、ここでも宣伝しちゃいます。
「ニルスの国の認知症ケア ドメス出版」

この本は藤原さん自身より、本日、直接購入させてもらったばかりで、まだ、読んでいないのですが、スウェーデンでは大半が在宅で、90%介護、5%医療という比率で、看取りケアが行われているとの事。
スウェーデンでは、早くから、日常的な死の考えと、それに対してのケアのコンセプトが形成されたのかもしれません。
ま、そんなことより藤原さんの人的な魅力が印象的でした。

今回の学会でも、地域包括ケア、地域連携という言葉が頻繁に出てきました。
救急医療全国トップの東海大の山本五十年氏や総務省の武田俊彦氏からの救急トリアージ(救急度を判断する機能)による、
救急最適化による救急難民回避策の話がありましたが、資源を上手く使わないと、
救急難民だけではなく、介護難民、医療難民など、様々な需給バランスの崩壊を招きます。


今回、在宅医師の中野先生が唱えるキュア(主に病院治療)からケアへのパラダイムシフトにおいて、
キュアのプロである医師が、在宅医師という立場に立つ事で、ケア側に位置して「ケアマネジメント」を担え、キュアとケアの連携の根本的な阻害要因が解決されるという提唱がありましたが、素晴らしい考えであると思う反面、ケアマネの在り方に対しても問うものなので、考えさせられる所があります。

確かにこのスタンスが必要なケースはあると思います。しかし、
医療や介護は人生をサポートするツールに過ぎず、医療、介護、連携、マネジメントの様な言葉が主語や主役になる事は本質的にはないです。
本人や家族がしっかりとしたビジョンをまず持った上で、医療や介護を使うべきで、提供側は、その為になるべく、使いやすく、豊富なオプションを持つ事だと思います。
「医療と介護の連携」がなくても、本人・家族がOKであれば、それで良いという場合すらあり得ます。

従って、連携の在り方のモデルは一様ではなく、大切な事は理念や哲学だと思います。そのあり方は非常に柔軟かつ、根は一貫性を保ち、世の中目線である必要があります。

まずは、情報格差を最小化し、利用サイドのビジョンがしっかりする事で、提供サイドの連携が改善されると思います。これが本質ではないでしょうかね。