2017年 存在価値を考える
2017年01月29日(日)
2017年もよろしくお願いいたします。
今年で5周年を迎えるので、原点に戻りつつ、次のステージへ向けて
走っていこうと思います。
多様性を受容しつつ、筋が通らないものに対しては、
きちんと戦い、人、理念、組織を守るということも、
これからは、していきたいと思います。
日常でスマホのsiriや、我々の利用者宅でもルンバが増えてきたりなど、
最近、人工知能が発達して来て、便利な時代が来るという期待があります。
しかし反面、将来は、この人工知能によって、人間の存在が脅かされるのでは、という心配も出てきています。
人工知能は自ら考える力があるので、進化すると、自分の存在を自覚するという可能性があります。
自分の存在を自覚できるのは、今は人間だけですが、その人間の特権がなくなる可能性があります。それは、それで、いいのですが、ここで大事なのは、その人工知能、たとえば、自分を自覚したsiriやルンバが、他者の立場に立てるか、ということです。
いまのところ、人間は自分の存在を感じられる唯一の存在物です。
ただ、この自分の存在はどこから来ているのか、自分がなぜ自覚するのか? それは、他者との関係性から自分の存在を見出しているという可能性が大きいです。
たとえば、世の中に自分という存在だけがいて、栄養も何も必要なく、自己再生が繰り返されて、自分が自立しているという世界を想像してみましょう。
いくら自立していても、おそらく、自分の存在を感じることはできなくなると思います。
そういう意味では、自分の存在は他者の存在に依存しているかもしれません。だからこそ、他者に感謝したり、他者の立場に立てたりします。
ところで、どっかの大きな国の大統領は、今、自国主義を強調していますが、あまり、これをやりすぎると、昔のヒトラーが、ドイツが最優先とうたって、ついには、世界中が自国のことを優先的に考えるようになり、全面的な戦争になってしまう、ということにもなりかねません。
このスタンス、今の時代は、人工知能や核爆弾が、無防備に加速してしまうので、映画ターミネーターのようになってしまうのでは、とすら思えます。
ま、人間は思ったより、賢いので、そうはならないとは思いますが、気をつける必要はあります。
人間は自分の存在を自覚できるからこそ、他者の存在を認めて、他者の立場に立つことができます。これが、人間の最大の武器であり、他のどんな高等な生物や存在もこれができません。
他者の立場にたたなくなったとき、戦いが起きます。人は、他者の存在を尊重して、そこから価値を見出すということが最大の進化と高次脳機能であると思います。
フローラも、そんな存在価値を考えるという存在になれたらいいと思います。