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アベノミクスの新たな三本の矢から考えること

2015年12月19日(土)

イメージ 毎年行っているウェスティンのクリスマスツリーです。
12月はいろいろと忙しい毎日でした。

アベノミクスの新たな三本の矢で、安心につながる社会保障=
介護離職ゼロにするという意気込みが発表されています。

介護離職者が年間10万人いる事が、経済的に悪影響を
及ぼしている為、現在、待機者が50万人いる
特別養護老人ホームの整備を拡充するというのが
主な対策としてあげられています。

基本的には、 介護のインフラが不足しているという事は
間違いありません。
現在も、施設、人材、財源などが不足していますが、このままでは、 もっと深刻になる可能性もあります。

施設、および人材を増やす事は、必要な面もありますが、
コストがあがるので、国の借金が1000兆円を超えている現状で、どのようにバランスをとるのか、という事が問題になってきます。

そこで、様々な情報が飛び交ったり、新しい取り組みが提案されたり、批判めいた記事も多くなってきています。

介護保険制度も今年度から報酬単価が引き下げられて、
介護会社の倒産件数も増大しています。


そういう事もあって、著名な人、コンサルの人などが中心になって、様々な取り組みやアイディアを持つ
素晴らしい施設や事業所を例にあげて、
成功事例の共有みたいな事も広がっています。

もちろん、どの事業所も会社も、精進して良い所を見習いあい、
向上すべきである事はいうまでもありません。
ただ、それと同時に、もう少し、地面にたった考えも必要だと思います。

時代の変遷により、
「入れ替え戦」が必要だといわんばかりに煽る人も
いますが、介護保険制度が創設以降15年間に蓄積された資産の活用も考えるべきだと思います。

そこには、普通に働き、普通に運営してきた介護人材、介護事業所
がたくさんあります。

なかには、考え方が歪んだ人材、事業所もあるので、
それは、「入れ替え戦」なりで、淘汰すべきでしょう。

しかし、大半は、普通の人材や事業所が、普通にやっている
状態です。

そこで、一部のスーバースター的な、経営者、管理者、
サービス提供者を見習え、という事が、 必ずしも有益とは限りません。

色々な知恵や情報が入りすぎて、逆に混乱している事業所もあります。

その結果、シンプルに継続的にやるべき事から、離れてしまっていたり。。。

12月は特に色々な人と話しましたが、 この業界で経験豊かな人や、重鎮の人、洞察力ある人は、 大事なポイントは外さないなーと改めて思いました。


僕も凄い人や事業所を、紹介してもらったりして、見せてもらうときがあり、
これはこれで参考にはなります。
フローラでも、才能や実力がある人が、活躍しています。

ただ、それは、その人が、いたからというような一部の天才性に
依存していると、広範囲かつ継続的な効果に至らないという事もあります。

高尚な理念、大きな資本、凄い仕組み、優れた教育、優れた人材、高い技術、などなどは、もちろん大事です。

しかし、この人はすごい、この事業所はすごい、この会社はすごい、とまるで
オークションやコンペのような思考になってしまうと、本質から外れる気がします。

介護は、普通の人が、普通に働き、普通に喜んだり、 怒ったり、
悲しんだり、という一面を持っています。
物凄い情熱、激しい向上心、物凄い才能・努力などが、たとえなかったとしても成り立つ
やり方を考える事も、「物凄い努力」にあたると思います。
そうやって、裾野を広げる事も、現実的には大事だと思います。

大事な事は、根本的に間違った考え方を持っていないか、どうか、でそれ以外は、包容できる事が多い、もしくは包容すべきではとも思います。

天才を求めず、あるいは、少し問題児がいても、吸収できる組織でもあり、
一人一人が個性を生かして活躍できる事、まずは、それが、
この業界で必要な事だと思います。

フローラでも、凄い人の活躍と共に、凄くない人でも、普通に活躍できる場を
提供していく事も考えたいと思います。基本から見直すという事も意識したいです。
大事な事は、謙虚で素直である事、人材も事業所も会社も
この業界は、これにつきます。

話が少しそれましたが、介護のインフラを整備するにあたって、既存の人材や事業所を大事にする事をもう少し考えたほうがいいと思います。
そこで、特別すごい事をしている人や事業所ばかりを評価するのではなく、「普通にやれている事業所や人」も、大事にすべきだと思います。

それが、人材の流出、あるいは流動化を低下させ、
人材の定着、あるいは流入の促進になる面もあります。

もちろん、フローラも革新的にやるべき時はやりますが、
普通にやれている事や人も大事にしたいと思います。

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